対応熱源 | ガス火直火 OK IH調理器対応(200V/100V) |
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サイズ | W212xD172xH180mm / 底径123mm |
重量 | 2.0kg |
容量 | 1L |
材質 | 鋳鉄 |
備考 | ※鋳造の性質上、サイズ・重量に多少の個体差があります。 |
【鉄瓶の使い方】使い始め完全マニュアル
初めての鉄瓶、わくわくして手にいれたものの「お手入れ大変そうだし、一度サビが出てしまったら使えないのかな…」って心配な方も多いはず。ご安心ください。使い始め・毎日の使用後・(万が一)サビが出た場合、その時々にあった正しいお手入れをすれば、基本的に鉄瓶は何十年も使い続けられる道具です。
何事もスタートが肝心!鉄瓶を初めて使用する【使い始め】のお手入れについてご紹介します。
鉄瓶を知り、道具と向き合い、愉しみながら鉄瓶を使い込んでいってください。
鉄瓶の使い始め:湯垢づけ
準備するもの:硬度300mg程度の硬水
※OIGENでは【硬度300mg程度の硬水】:evian(エビアン)やVittel(ヴィッテル)をおすすめしています。硬度が非常に高い硬水:Contrex(コントレックス)等もございますが、硬度の高い硬水で湯垢付けをした場合、普通の水道水での湯沸かしの際に湯垢がポロッと剥がれてしまうケースが多くみられます。以上の点でOIGENでは【硬度300mg程度の硬水】をおすすめしています。
※硬水とはカルシウムやマグネシウムが多く含まれる硬度の高い水で、主に海外のミネラルウォーターを指します。
※硬水の目安量:鉄瓶の容量の約3倍程度(例:1Lサイズの鉄なら硬水3L程度)をご用意ください。
湯垢(ゆあか)って?
硬水を沸かすと鉄瓶内部には、硬度の高い水に多く含まれるカルシウムやマグネシウムが結晶化し。白い膜(画像参照)となって付着します。この水のミネラルが結晶化したものを南部鉄器業界では昔から「湯垢」と呼んでいます。使い始めに「湯垢」を付けることで、鉄瓶内部に発生するサビを防止します。
POINT
使い始めの段階で水道水を使用した場合、お住いの地域の水質によっては、サビが点々と発生する場合がございます。使い始めは水道水ではなく、“硬水での湯垢づけ”をして、内部に湯垢:白い点々ができたら、水道水に切り替えるようにしましょう。
※浄水器の水だと湯垢が育ちにくいため、普段ご使用頂く場合は“水道水”を沸かしていただく事をおすすめします。
手順1:硬水を8分目まで入れる
鉄瓶の約8分目まで硬水を注ぎ入れます。沸騰時の吹きこぼれを防ぐため、8分目以上は入れないようにしてください。
手順2:蓋を外したまま、20分程火にかける
必ず蓋をはずし、中火程度で火にかけます。20分程沸騰させます。
※IHの場合は弱~中に設定してください。
手順3:蓋をして、中の湯を捨てる
20分程度沸騰させた後、蓋をして湯を捨てます。
※加熱後の鉄瓶本体・湯・蒸気は高温となりますので、火傷には十分注意してください。
手順4:蓋をはずし、余熱で内部を乾かす
本体が冷めた後、手順1~3を3回程度繰り返し完了!
余熱でしっかり乾かします。本体が冷めた後、手順1~3を3回程度繰り返します。最後の3回目が終わったら30秒程度火にかけ、しっかり乾かしましょう!
上の写真は、2年間程、毎日8時間湯沸かしした鉄瓶の内部です。画像のように層になった湯垢の状態は、鉄瓶を末永く愛用していく上でとても良いサインです。
※鉄瓶内部は触ったり洗ったりせず、そのまま使用し湯垢を育てます。育った湯垢は層になると、かさぶたのようにボロッと剥がれることがあります。カルシウムの塊ですので、塊が大きい場合は捨ててください。
注意点
・使い始めの時点で水道水を使用した場合、お住いの地域の水質によっては、サビが発生する場合がございます。
・内部に付着した湯垢は触らずに、そのままの状態で鉄瓶をご使用ください。
【鉄瓶の使い方】毎日のルーティーン
鉄瓶の湯沸かし後
「正直、面倒?」って思われがちな、鉄瓶使用後の毎日のお手入れは、決まった手順を繰り返すだけのシンプルさ!だけど、ここを手抜きするとサビの原因に…。毎日のルーティーンとして“もの”にしたい【湯沸かし後】のお手入れについてご紹介します。鉄瓶を知り、道具に向き合い、愉しみながら鉄瓶を使い込んでいってください。
手順1:沸騰したら火を止め、白湯やお茶を愉しむ
沸騰したら火を止め、美味しい白湯やお茶、コーヒーをお愉しみください。
手順2:余った湯は、全て出し切る
鉄瓶の湯は全て使い切るか、余った場合は全て出し切り、湯が残らないようにします。
手順3:30秒程火にかけ、内部を乾かし完了!
蓋をはずしタ状態で30秒程火にかけ、内部をしっかり乾燥したら完了。
何十年も使い続けるためのコツ
・湯沸かしをする時以外は、出来る限り乾いた状態にする。
・水を入れっぱなしにしない!濡れたまま放置しない!
・空焚きは30秒程度が理想。空焚きのし過ぎは厳禁
・出来るだけ頻繁に使用する。
・風通しのよい所に保管する。
鉄瓶がさびてしまったら…
うっかり鉄瓶にお湯を入れたまま放置、おそるおそる蓋を開けると、鉄瓶の底に赤茶色のサビが点々と…。「もう使えないの?」って意気消沈な方もちゃんとお手入れしてサビを落ち着かせてあげれば、あなたの鉄瓶はまだまだ使い続けられます。